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過去の公演について「音楽」

  • 幸恵 角川
  • 6月15日
  • 読了時間: 3分

昭和のおはなし会モンペ、古民家公演の様子


今から約10年前、相方と二人で会場を探したどり着いたのが、この古民家でした。予算がない中、こだわりを持って温かくお客様をお迎えしたい。なんだか懐かしく、田舎に帰ってきたように感じてほしい。


この古民家に出会わなければこの会は今のような形になっていなかったと思います。観客と距離が近い、垣根がなく親戚のような感覚で気軽に聞いてほしい。これが「昭和のおはなし会モンペ」です。


暖簾をくぐると「こんにちは~」の挨拶から始まり、「お待ちしてましたよ~」と開け放たれた畳のお部屋が目の前に広がる景色。座布団が座席。好きな場所に座ると、私たちモンペの二人が小さなお盆に湯呑とお菓子をもってきて、たわいない会話をしながらお渡しする。


会場で流れるBGMは上演作品に合わせて選択したものです。今回は使用した音楽をご紹介したいと思います。


第1回「うしろの正面だあれ」では平井英子さんのアルバムを流しました。作中に登場した「キューピーピーちゃん」は平井英子さんの歌でした。


2024年の「うしろの正面だあれ」はピアノ演奏を流しましたが、10年前は平井英子さんの曲を使用しました。とっても素敵なお声でモンペにぴったりでした。当時の音源なので音が少しかすれているところもお気に入りポイントの一つです。


第2回「ナガサキのおばあちゃん」では、長崎=ハイカラなイメージだったので淡谷のり子さんのブルースを使用しました。この時改めて淡谷のり子さんの魅力を再確認しました。本当に素敵なんです。



私のイメージはモノマネ番組の審査員のイメージでしたが、こんなに素敵な歌声の持ち主だったとは、申し訳ない気持ちにもなりました。とにかくカッコいい!


第3回「戦火をくぐった歌、三日月センセイと三人の子と」では歌が重要なポイントのおはなし、そこで登場する童謡を流しました。実はそのためにコチラを購入。するとその後なぜか戦時中の音楽の宣伝がわんさか届くようになりました…。現在はないのでご安心ください。



第4回「八月の髪かざり」では作中にお祭りのシーンが登場します。私はこのシーンが印象的だったので、お祭りのお囃子を流しました。当時、戦時中ということもあり、そんな音楽は流れていなかったと思います。でも少しでも楽しい気持ちになってもらいたく、お囃子を選びました。



こちらも私個人で購入しました。これまでお囃子を聞くことがありませんでしたが、聞いてみると本当にいいんです。なぜこうも血が騒ぐのか(笑)体の中にお囃子がすーっと入ってくるんですよね。これが日本人の血というものなのでしょうか。


意識したことがなかったので驚きました。


現在は客入れBGMを流す機会がなくなりましたが、当時の音楽を聴くと一気にタイムスリップしたような気分になるのが音楽の魅力ですよね。




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